1991年6月3日の大火砕流により被災し、仮設校舎での授業を余儀なくされた長崎県雲仙・普賢岳の麓、大野木場小学校の6年生14名が、卒業までの約7ヶ月間、普賢岳の溶岩ドームの観察日記をつけ続けた。児童たちは、当時10歳であったが、噴火による恐怖や家を失う経験をしながらも、担任教師の勧めで、日々変化する山の様子を絵と文章で記録した。日記には「くやしい」「見たくない」といった感情も吐露されつつも、前向きな決意も記されており、災害と向き合う子供たちの姿が浮かび上がる。この観察日記は、当時の子供たちの貴重な記録として、雲仙岳災害記念館での展示も検討されている。